「そんなに食べてないのに、なぜか太る…」
「年齢のせいかな」と感じること、ありませんか?
実はその“太りやすさ”、栄養バランスの乱れが原因かもしれません。
体重の増減はカロリーだけで決まるものではなく、体が必要とする栄養素をきちんと摂れているかが大きく影響しています。
特に40代以降は、見た目は食べていても、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足している“隠れ栄養不足”に陥りやすい傾向があります。
今回は、初心者向けに「食べているのに栄養が足りていない」状態のチェックポイントと、日常でできる改善のヒントをやさしく解説していきます。
隠れ栄養不足ってなに?
「隠れ栄養不足」とは、カロリーは摂れていても、体に必要な栄養素が不足している状態のこと。
例えば…
朝はパンとコーヒーだけ
昼は丼ものや麺類中心
夜はお腹いっぱいだけど野菜が少ない
こういう食事スタイルは、エネルギー(=カロリー)は足りていても、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などが足りていないことが多いです。

なぜ“栄養が足りていない”と太るの?
体に必要な栄養素が不足すると、見えないところでさまざまな不調が起こりはじめます。
まず、代謝が落ちることで、摂ったエネルギーをうまく使えず、脂肪がたまりやすくなります。
さらに、筋肉が減って基礎代謝も低下し、太りやすい体質に。
その結果、疲れやすくなったり、動くのが面倒に感じたりして、活動量も自然と減ってしまいます。
つまり、「そんなに食べていないのに太る」という人は、“燃やす力”=代謝のエネルギー効率が下がっている状態なのかもしれません。
まずは“栄養が足りているか”という視点から、自分の食生活を見直してみることが大切です。

コンビニ・外食中心でも栄養を整えるコツ
すべての食事を完璧に手作りしなくても、ちょっとした工夫だけで栄養バランスは整えることができます。
たとえば…
● 麺類や丼ものだけで済ませがちな食事には、
サラダ、ゆで卵、豆腐、納豆などを「あと1品」添えるだけで、栄養の偏りを防げます。
● 野菜を選ぶときは、赤・緑・黄の3色を意識して取り入れてみてください。
彩りが豊かになるだけでなく、自然とビタミンやミネラルも補えます。
● 間食も見直しのチャンスです。
甘いお菓子の代わりに、チーズ、ナッツ、ゆで卵などのたんぱく質食品を選ぶと、代謝を支える栄養をしっかり補えます。
小さな意識の積み重ねが、体の内側から整える一歩になります。

よくある勘違い「栄養=サプリで補えばいい?」
サプリメントは手軽で便利ですが、あくまで補助的な役割。食事の代わりにはなりません。
食べ物から摂る栄養には、他の栄養素との相乗効果や、噛むことで促進される消化吸収、さらに食べること自体の満足感など、体にとって大切な要素が含まれています。
サプリに頼りすぎる前に、まずは普段の食事にもうひと工夫を加えてみることが、栄養バランスを整える基本になります。
今日からできる“簡単な整え方”3つ
食事の基本は、完璧でなくても「意識すること」から始まります。
1. 主食・主菜・副菜をなるべくそろえる
→ バランスのとれた一食が、体の土台をつくります。
2. たんぱく質を1日2品以上しっかり摂る
→ 筋力や代謝の維持に欠かせない栄養素です。
3. 「これで足りてるかな?」と1日1回、自分に問いかけてみる
→ 振り返るだけで、自然と選び方が変わってきます。
ちょっとの工夫が、体調や気分の安定につながります。

“量”ではなく“中身”を見直すのが健康の近道
「食事をちゃんと整えなきゃ」と思うと、ついハードルが高く感じてしまうもの。
でも、完璧を目指さなくても大丈夫。
少しの意識が、体調や気分の変化につながります。
まずは、主食・主菜・副菜をできるだけそろえること。白ごはん+焼き魚+野菜の和え物、というように、シンプルでも構いません。
自然と栄養バランスが整います。
次に、たんぱく質を1日2品以上摂ることを意識してみましょう。肉や魚、卵、大豆製品などを朝・昼・夜のどこかでしっかり取り入れると、代謝や体力の維持に効果的です。
そして最後に、1日1回「今日の食事、足りてるかな?」と問いかけてみること。
完璧な食事じゃなくても、自分の体を気にかけるこの一言が、食習慣を見直す第一歩になります。
気負わず、できることから。
そんな小さな意識が、健康な毎日を支えてくれます。
