スマホ使用が増えると“心の回復力”が落ちる?|総務省データから見るデジタル習慣と休息の関係

椅子に座ってスマホを見ている人

スマホは私たちの生活に欠かせない便利な道具ですが、気づけば何時間も画面を見続けていた——そんな経験ありませんか?

「寝る直前までSNSを見ていたら、眠りが浅くなった」


「何となくスマホを眺めていたら、1日が終わっていた」


このように、無意識のうちに情報を浴び続けることで、心と体の“回復する力”が削られているかもしれません。

実際に、総務省の調査でも、スマホの長時間利用と休息・睡眠の減少には明確な関係があることが示されています。

今回はそのデータをもとに、スマホとのちょうどいい距離感や、心の余白を取り戻すヒントを一緒に探っていきましょう。

目次

スマホ使用が長いほど、休息時間が減っている?

総務省が実施した「令和3年 社会生活基本調査」によると、スマートフォンやパソコンを1日6時間以上使う人は、それ未満の人に比べて、睡眠やくつろぎの時間が明らかに短い傾向にあるとされています。


特に、若年層を中心に「ついスマホを触りすぎてしまう」という習慣が、無意識のうちに休息時間を削っている可能性があります。


情報に触れ続けることで、心と体は知らず知らずのうちに疲弊していくもの。


だからこそ、意識的に“オフ”の時間を持つことが、回復力を取り戻す鍵になるのです。

出典:総務省「令和3年 社会生活基本調査(概要A)」

これは単なる偶然ではなく、「情報の過剰摂取により脳が休まらず、リカバリー時間が削られている」ことの表れとも言えます。


また、くつろぎ時間(テレビ視聴やぼんやり過ごす時間)も短縮され、“何もしない時間”の価値が失われている現状も浮き彫りになっています

デジタル習慣が心の余白を奪う

長時間にわたるデジタル接触は、脳を“常にオン”の状態にし、心身をリセットするタイミングを奪ってしまいます。


とくに気をつけたいのは、以下のような日常の行動です。

就寝直前のスマホ使用:眠気を妨げ、睡眠の質が低下

マルチタスク的なSNSチェック:集中力が散り、疲労感が増す

情報過多による慢性的な気分の落ち込み:気づかぬうちに“整わない心”


これらの行動が積み重なることで、「なんとなくやる気が出ない」「気分が晴れない」といった状態を招いているかもしれません。


だからこそ、意識的に“デジタルから離れる時間”を確保することが、心と脳を整える第一歩になるのです。

いま必要なのは「整える時間」

そこで注目したいのが、“ドーパミンデトックス”“ノーデジタルタイム”という習慣です。


これは、スマホやSNSから短時間でも距離を取り、光・音・香りなど五感を整えることで、脳と心の疲労をリセットするアプローチ。

おすすめの行動としては

スマホを見ない時間を1日30分だけつくる

間接照明に変え、静かな音楽を流して過ごす

アロマや自然の香りを取り入れ、呼吸を深める


「何もしない時間」に意識的に身をゆだねてみる。


ただそれだけで、頭と心が静かに整い、回復力が高まりやすくなります。


情報過多の現代だからこそ、意図的に“オフ”の時間を持つことが、疲れにくい日常をつくる鍵になるのです。

スマホとの距離感を見直すだけで、日常は整う

総務省の調査では、スマホ使用時間が長い人ほど睡眠・休息時間が短い傾向にある

情報の取りすぎが、無意識のうちに“心の回復力”を奪っている

「何もしない時間」を意識して確保することが、整えるための第一歩

デジタルとの距離を取ることで、気分や行動に自然なゆとりが生まれてくる


便利さに囲まれた現代だからこそ、スマホとの向き合い方を見直すことが大切です。


あえて「何もしない」時間を持つことで、心も体も静かに整いはじめます。


その静けさが、明日を少しラクにする“ゆるやかな整え”につながるかもしれません。

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