前回の記事で触れたように、折り返し期のモヤモヤは誰にでも訪れる自然な現象です。
しかし「理解する」だけでは気持ちは晴れず、日々の生活の中で不安や焦りを感じ続けてしまいます。
では、どうすればこのモヤモヤを和らげられるのでしょうか。
答えは“大きな変化”ではなく、“小さな習慣”にあります。
無理なく続けられる整え習慣を日常に取り入れることで、心は少しずつ軽くなり、折り返し期を前向きに過ごせるようになります。
ここでは40代男性におすすめの5つの習慣をご紹介します。
1日10分の“言葉の棚卸し”で思考を軽くする
頭の中にある不安や不満を、ノートやスマホに書き出すだけで心は整理されます。
「仕事が忙しい」「体力が落ちた」「将来が不安」といった感情を言葉にすることで、漠然としたモヤモヤが具体的な形になり、解決の糸口が見えてきます。
心理学でも「ジャーナリング」と呼ばれる手法は、ストレスの軽減に効果があるとされています。
ポイントは“正しい文章でなくてもいい”ということ。
思いついたことをそのまま書き出すだけで十分です。
朝の光と呼吸でリセットする
モヤモヤを抱えると、朝から気持ちが重くなりがちです。
そんなときは「朝のリセット習慣」を取り入れてみましょう。
カーテンを開けて朝の光を浴びる
深呼吸を3回繰り返す
コーヒーや白湯を一口、静かに味わう
これだけで自律神経が整いやすくなり、気持ちがリフレッシュします。
特に朝の光は体内時計をリセットし、前向きな気分をつくる効果があります。
忙しい朝でも1〜2分でできるので続けやすい習慣です。
趣味や学びで“自分だけの余白”をつくる
折り返し期は「家族や仕事のために自分を後回しにしてきた」という思いが強くなる時期です。
だからこそ、自分だけの時間を意識的につくることが大切です。
週末の1時間を趣味の時間にあてる
オンライン講座で新しい学びを始める
仕事帰りに寄り道をして気分を変える
「自分だけの余白」を持つことで、モヤモヤに押しつぶされる感覚が和らぎます。
大きな目標を掲げる必要はなく、小さな楽しみを積み重ねることが効果的です。
体を動かして思考を切り替える
頭の中で考えすぎると、モヤモヤはますます大きくなります。
そんなときは「体を動かして切り替える」のが効果的です。
ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなど、特別な道具を必要としない運動から始めましょう。
特におすすめなのは「歩きながら考える」こと。歩行はリズム運動であり、脳内のセロトニン分泌を促して心を安定させます。
「考えすぎてしまうな」と思ったら、まずは靴を履いて外に出てみてはいかがでしょう。
人とのつながりを“浅く広く”持つ安心感
折り返し期は孤独感を感じやすい時期でもあります。
しかし深い人間関係を新たにつくるのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
そこでおすすめなのが“浅く広い”つながりです。
同僚との軽い雑談
SNSで趣味のグループに参加
近所の人への挨拶
ちょっとした交流が「自分は一人ではない」という安心感につながります。
人との関わりが、心のクッションになってくれるのです。
整え習慣を続けるためのコツ
習慣は「無理なく続ける」ことが一番大切です。
最初から全部を取り入れようとせず、気になった習慣をひとつ試してみましょう。
続けるうちに小さな変化を感じられ、それが自信につながります。
また、「完璧にやらなくていい」と思うことも継続の秘訣です。
5日やって1日休んでも、それは習慣が壊れたわけではありません。
長い目で見て続いていれば、それで十分効果があります。
モヤモヤは“小さな習慣”で整えられる
折り返し期のモヤモヤを和らげるには、特別なことをする必要はありません。
書き出して思考を整理する
朝の光と呼吸でリセットする
自分だけの余白をつくる
体を動かして切り替える
浅く広くつながりを持つ
これらを少しずつ取り入れることで、心は自然と軽くなっていきます。
そして整え習慣を積み重ねることが、折り返し期を“前向きな再スタート”に変える第一歩となるのです。
習慣で気持ちを整えたら、次は「折り返し期をチャンスに変える」視点を持つことが大切です。
モヤモヤを“終わりのサイン”ではなく、“次のステージへのサイン”として捉えることで、人生の流れが大きく変えていけます。
これまでの経験を土台に、新しい挑戦や自分らしい生き方を見つめ直す絶好のタイミングです。
そのための考え方や行動のヒントをこちらの記事でまとめています 👇