「なんとなく疲れが取れない」「寝苦しくて目が覚める」「イライラが続く」——
この時期、心と体の不調を感じやすくなるのは、暑さや湿度だけが原因ではありません。
気温の変化、エアコンによる冷え、生活リズムの乱れなど、目に見えないストレスが積み重なっているのです。
特に40代は、自律神経が乱れやすく、無理をすると回復に時間がかかる年代。
だからこそ、「がんばる」より「整える」視点が大切です。
今回は、日常に取り入れやすい“涼やかに過ごすための5つのコツ”をご紹介します。
少しの工夫で、夏のストレスをスッと手放せるヒントをお届けします。
「冷やす」より「整える」エアコンの使い方
冷房は夏の必需品ですが、使い方を間違えると体を冷やしすぎてかえって疲れやすくなります。
大切なのは「冷やす」ことではなく、「湿度を下げて快適さを保つ」ことです。
おすすめの使い方は以下の通りです。
温度設定は25〜27℃＋除湿モードを活用
足元や首元を冷やすなど、局所的に調整
扇風機やサーキュレーターで空気をやさしく循環させる
体の深部を冷やしすぎず、外気とのバランスをとることで、疲れにくく快適な空間がつくれます。
エアコンの“整え方”を見直すことで、夏のストレスも軽くなっていきます。
朝のルーティンで、“日中の疲れ”を減らす
暑さで寝苦しい夜が続くと、朝の目覚めが重く感じることも多くなります。
そんなときこそ、朝の過ごし方を少し変えるだけで、1日の体調がぐっと整いやすくなります。
おすすめは、朝に軽く体を動かして自律神経をリセットすること。
窓を開けて外気を感じながら、深呼吸を数回
朝5分のストレッチで血流と代謝をやさしく促す
起きたらまずコップ1杯の水＋少量の塩分を補給する
こうしたシンプルな習慣が、体内リズムを整え、日中の疲れにくさにつながります。
朝の数分を“整える時間”に変えて、夏をより快適に乗り切りましょう。
食で“涼”をとる、夏バテ予防メニュー
暑さが続くと、つい冷たいものばかり食べたくなりますが、内臓が冷えると疲れが取れにくくなり、夏バテの原因にもなります。
だからこそ、食事は「涼しさ」と「バランス」を意識して整えることが大切です。
たとえば、こんな工夫がおすすめです。
梅干し、しょうが、みょうがなどの薬味で風味と整腸をプラス
火を使わずに作れる冷ややっこやお茶漬けで手軽に栄養補給
冷たい麺には、温かい味噌汁やスープを添えて内臓を冷やしすぎない工夫を
季節に合った食材と食べ方を意識することで、無理なく体調を整えられます。
夏でも食事を「整える時間」として取り入れてみましょう。
見た目と感覚から“涼しさ”を取り入れる
「暑い」と感じるのは、気温だけでなく“感覚”の影響も大きいもの。
視覚や触覚、嗅覚など、五感を意識して整えることで、涼しさの感じ方は驚くほど変わります。
日常に取り入れやすい工夫はこちらです。
白やブルー、ベージュなどの涼感カラーを服や小物に取り入れる
麻やコットンなど、肌ざわりの良い素材で衣類や寝具を見直す
アロマや風鈴の音など、香りと音でも“涼しさ”を演出する
目に入るもの、肌に触れるもの、耳に届く音。
それぞれを少し意識するだけで、気分が軽やかになり、ストレスの軽減にもつながります。
見た目や感覚から、心地よい“涼”を取り入れてみましょう。
「考えすぎない時間」で脳をクールダウン
暑さに加えて、日々の情報の多さも心の疲れの大きな原因になります。
特に夜は、脳が休まらないまま寝つけないという人も多いのではないでしょうか。
そんなときこそ、「思考を休ませる時間」を意識的につくることが大切です。
おすすめのリセット習慣はこちらです。
夜はスマホやテレビをオフにして、静かな時間を10分だけ確保する
深呼吸や軽い瞑想で、呼吸と感覚に意識を向ける
ノートやメモ帳に気になることをざっと書き出し、頭の中を整理する
脳が静まると、気持ちにも自然と余白が生まれます。
思考を止める時間は、心の“涼”を取り戻すための大切なスイッチです。
涼やかに、自分のリズムで夏を整える
7月は、気温や湿度の影響に加え、生活リズムの乱れや情報の多さも重なり、心と体が繊細になりやすい季節です。
だからこそ、大切なのは「無理をしないこと」。
日常に取り入れやすい小さな工夫こそが、夏を快適に過ごす鍵になります。
たとえば、こんな習慣がおすすめです。
湿度と冷えを意識した、エアコンの上手な使い方
朝の深呼吸やストレッチで、自律神経を整える
薬味や温かい汁物を取り入れた、夏バテ予防の食事
涼感カラーやアロマで、感覚から涼しさを取り入れる
スマホを手放す時間をつくり、思考と脳をクールダウン
どれも特別な準備はいりません。
「がんばる」より「整える」意識が、40代の夏に心地よさと余白をもたらしてくれます。
できることから、ひとつずつ始めてみてはいかがでしょう。
