「最近、全然運動してないな…」と感じる方も多いかもしれません。
実はこの感覚、日本人全体の傾向でもあるのです。
WHO(世界保健機関)の調査によると、日本人の運動不足率は先進国の中でも上位。
けれど、「なぜこんなに動かないのか?」には、私たちの生活スタイルや文化が深く関わっています。
今回は、日本と世界の運動習慣を比較しながら、
「なぜ日本人は動かないのか?」「どうしたら無理なく整えられるのか?」を考えていきます。
世界から見た「日本人の運動量」はどれくらい?
「日本人はまじめだけど、運動しない国民」——そんな声が国際的にもあるようです。
実際に、WHO(世界保健機関)のデータによると、日本人の運動不足率は約36%とされ、世界平均よりも高く、先進国の中では上位クラスに位置しています。
特に注目すべきは、女性の運動不足率が男性よりも高いということ。
日々の生活の忙しさや、「運動=ちゃんとしたスポーツ」というイメージが、運動から距離を取らせてしまっているのかもしれません
なぜ日本人は運動不足になりやすいのか?
日本人が運動を習慣化しにくい理由は、いくつかの生活文化にあります。
交通インフラが便利で、日常で歩く機会が少ない
仕事中心のライフスタイルで、体を動かす余裕がない
「運動=頑張ること」というイメージが強く、気が重い
「時間がないから無理」と、最初から諦めてしまう人も多い
また、学生時代に運動が苦手だった人にとっては、「運動=つらいもの」という先入観も根強いかもしれません。
小さく始める運動習慣|日常の中の“プチ運動”
「運動」というと構えてしまいますが、生活の中の“ちょっと動く”から始めることでハードルはぐっと下がります。
通勤時に1駅分多く歩く
エレベーターではなく階段を使う
朝にストレッチを1分だけしてみる
スーパーまで少し遠回りしてみる
たったこれだけでも、脳と体は「動いた」と認識します。
“ながら運動”や“気づいたら動いていた”という形で、自然に続けられるのが理想です。
「運動=気分を整える時間」としてとらえる
多くの人が「痩せるため」「筋肉をつけるため」に運動しようとしますが、その目的だと、途中で疲れてしまうこともあります。
そこでおすすめしたいのが、「気分を整える」ための運動。
軽く汗をかくことで、ストレスが和らいだり、睡眠の質が上がったり、仕事の切り替えがしやすくなったりと、気分面でのメリットが大きいのです。
「結果」よりも「スッキリしたかどうか」に意識を向けると、運動がぐっと身近になります。
習慣にするには「完璧」を目指さないこと
運動は、毎日きっちりやらなければ意味がない…
そんな思い込みが、続かない原因になっていることも。
「週に1〜2回でもOK」
「気分がのったときだけでもOK」
——そう自分に許可を出すことで、自然と体は動きやすくなります。
運動は義務ではなく、自分のためにちょっと整える時間としてとらえることが、継続のコツです。
世界と比べてわかった、日本人の“運動不足”のリアル
日本人の運動不足率は世界平均よりも高いとされており、多くの人が「運動しなきゃ」と思いながらも実行に移せていないのが現状です。
その背景には、忙しさだけでなく、「運動=努力や義務」と捉えがちな文化的な影響もあります。
だからこそ、大切なのは“やりきること”よりも、「今日は気分が軽くなったな」と感じられること。
たとえ1分でも動けたなら、それは自分を整える時間として十分です。
日本人の運動不足率は世界平均以上
忙しさや「がんばらなきゃ」の意識が継続を妨げる
大切なのは“気分が整ったか”どうか
完璧を目指さず、「少し動けた」を重ねる
「体を整える」より「気分を整える」時間として捉える
「ちゃんとしなきゃ」より、「ちょっと動けた」ことを大切に。
運動を、自分にやさしくなる習慣に変えていきましょう。
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