最近、「言いたいことがうまく言葉にできない」と感じることはありませんか?
仕事でも家庭でも、言葉がスムーズに出てこなかったり、伝えたつもりが誤解されたり…。
40代は経験も知識も積み上がる一方で、「表現する力」にギャップを感じ始める時期でもあります。
そんな今だからこそ、自分の内側と向き合う休日の時間が必要です。
特に、“語彙力を育てる”という視点は、自分磨きの中でも静かで実践的なアプローチ。
今回は、読書が苦手でも続けられる、40代男性に向けた語彙力アップの習慣を5つご紹介します。
まずはできることから、気軽に始めてみましょう。
「語彙力は筋肉」|毎日3語メモで脳にストック
語彙力は、特別な才能ではなく“日々の繰り返し”で育つ力です。
読んだ本の中の言葉や、誰かの話の中で「いいな」「使ってみたい」と思った表現を、スマホやノートにさっとメモしておく――それだけで十分です。
1日3語の積み重ねでも、1ヶ月で90語が自分の中にストックされていきます。
言葉に意識を向けることで、自然と表現の選択肢が広がり、伝える力に深みが出てきます。
語彙力は“気づき”から始まり、“使える言葉”へと育っていきます。

朝読書は10分でOK|“耳からインプット”も効果的
忙しくてまとまった読書時間が取れない場合でも、朝の10分だけ本を開く習慣は十分に効果的です。
たとえ数ページでも、静かな時間に文字と向き合うことで、自然と語彙や表現が身についていきます。
さらに最近は、オーディオブックやYouTubeの朗読など、“耳から読書”できるコンテンツも充実しています。
通勤中や家事の合間に流すだけでも、言葉のリズムやニュアンスにふれることができます。
「読めないなら、聴いてみる」――それも立派なインプットの方法です。
自分に合ったスタイルで、言葉を育てる時間を取り入れてみましょう。

日記より“単語ログ”で言葉の棚卸し
文章を書くのが苦手な方は、日記ではなく“単語”で1日をふり返る方法がおすすめです。
たとえば、「落ち着き」「達成」「疲労感」といった言葉を、自分の気分や出来事にあてはめて、ノートやスマホにメモするだけ。
文章にしなくても、感情とことばを結びつける練習を重ねることで、少しずつ自分の内面を言語化する力が育っていきます。
思考の整理にも役立ち、気分の変化にも気づきやすくなります。
日記よりも気軽に続けやすく、語彙力と自己理解の両方を深めるシンプルな習慣です。
会話の中で“表現の実験”をしてみる
日常の会話は、語彙力を“実践で磨く場”として最適です。
たとえば、いつも「ありがとう」と言っている場面で、「頼りにしてるよ」や「気づいてくれて助かったよ」と、少しだけ言い換えてみましょう。
言葉を変えるだけで、相手への伝わり方や印象が変わり、自分自身の表現にも深みが出てきます。
いつものフレーズを少し意識的に選び直すだけで、語彙は“知っているだけの言葉”から“使える言葉”へと変化していきます。言葉に敏感になることが、語彙力を育てる日々のトレーニングになります。

語彙力が上がると、自分が整ってくる
語彙が増えることで、自分の気持ちや状態に気づきやすくなります。
「なぜモヤモヤするのか」「どんなことで心が満たされているのか」といった感情も、言葉にできるようになると、自然と自分との付き合い方が変わっていきます。
語彙力は、相手に伝えるためのスキルであると同時に、自分の内面を整理し、理解するための大切なツールでもあります。
言葉があることで、気持ちに輪郭が生まれ、思考が整理されていくのです。
語彙を育てることは、他人とのコミュニケーションだけでなく、自分自身との関係を整える力にもつながります。
言葉を整えることは、自分を整えること
語彙力を育てることは、表現力だけでなく、自分自身と丁寧に向き合う時間にもなります。
休日の少し静かな時間に、言葉を意識してみること。
それだけで、日々の会話や思考がゆるやかに整っていきます。
毎日3語をメモすることで、語彙が少しずつ自分のものになる
読書が苦手でも、オーディオブックなど“聴く読書”で気軽にインプット
感情や出来事を単語で記録するだけで、心の整理ができる
いつもの言葉を少し言い換えるだけで、伝わり方が変わる
語彙力は、思考や感情を言葉にし、自分を深く理解する力になる
見た目を整えるだけでなく、「ことばを整えること」も立派な自分磨きです。
まずはひとつの言葉から。あなたらしい表現が、そこから始まります。
