夏に入ると、なぜか体が重い、眠気が抜けない、気分もどんより…。
そんな“なんとなく不調”を感じたことはありませんか?
特に40代になると、気温や湿度の変化に体がついていかず、「原因がわからないのに疲れている」と感じる日が増えてきます。
仕事や家庭で忙しく過ごす中、体のサインに気づかず、つい無理をしてしまうことも。
実はその不調、“水分の巡り”と“呼吸の浅さ”が関係しているかもしれません。
体の内側のめぐりを整えることで、梅雨のだるさはやわらいでいきます。
今回は、今日からすぐに始められる「水分補給」と「呼吸習慣」の整え方を、ミドル世代の男性に向けてご紹介します。
夏のだるさは“湿気疲れ”から来ている?
この時期は湿度が高く、汗が蒸発しにくいため、体に熱がこもりがちになります。
さらに、低気圧の影響で副交感神経が優位になることで、体が“休息モード”に入りやすくなり、だるさや眠気を感じやすくなるのです。
たとえば――
・朝起きてもスッキリしない
・頭が重くて集中できない
・何もしていないのに疲れている気がする
こうした状態は、いわば“湿気疲れ”のサイン。
特に40代以降は体の回復力が少しずつ変化するため、放っておくと心身にじわじわと負担がかかります。
そんなときこそ、水分補給と呼吸の質を意識して、体の内側から“めぐり”を整えてあげることが大切です。

「こまめな水分補給」が不調を防ぐ第一歩
「喉が渇いた」と感じたときには、すでに体は軽い脱水状態に入っています。
この時期は湿度が高くても、汗や呼吸による水分の排出は続いており、気づかぬうちに水分が不足しがちです。
特に40代になると、体内の水分バランスが乱れやすく、疲れやすさや頭の重さの原因にもつながります。
そんな時期こそ、意識的な“こまめな水分補給”が大切です。
・朝起きたら、コップ1杯の常温水で内臓を目覚めさせる
・白湯やノンカフェインのハーブティーをデスクに常備
・エアコンの効いた室内でも、1〜2時間ごとに少量ずつ飲む
一度にたくさん飲むのではなく、“少しずつ、回数多く”が巡りを整えるコツです。
体にやさしい水分補給を、毎日の習慣にしてみましょう。

呼吸が浅くなると、自律神経が乱れる
この時期の湿気や気圧の変化で、不快感を感じていませんか?
無意識に肩が上がり、呼吸が浅くなっていることがあります。
実はこの“浅い呼吸”が、自律神経の乱れにつながり、だるさやイライラを感じやすくなる一因になります。
そんなときこそ、ゆっくりと深い呼吸を意識してみましょう。
おすすめは「鼻から吸って、口からゆっくり吐く腹式呼吸」です。
1分間だけでも、呼吸に意識を向けることで、気持ちが静かに整っていきます。
外出中なら、トイレやエレベーターなど、一人になれる空間でそっと試すのも効果的です。
呼吸は、自分を整えるための“身近で確実なケア方法”。
道具も時間もいらない、小さな深呼吸から、心と体のバランスを整えていきましょう。
冷やしすぎない意識が体調を守る(※環境省推奨に基づく)
冷房の効いた室内に長時間いると、体が冷えてめぐりが悪くなり、だるさが増します。
特に40代以降は、冷えが体調不良の引き金になりやすいため注意が必要です。
冷房の設定温度は、室温28℃を目安に調整するのが理想的。
これは、環境省が推奨している夏の快適な室温の基準でもあり、冷やしすぎを防ぐと同時に省エネにもつながります。
(出典:環境省 COOL BIZ 特設ページ)
冷房は弱冷房除湿やサーキュレーターを併用して調整
薄手の羽織りやレッグウォーマーなどで“冷気から守る”
冷たい飲み物のあとは、白湯や温かいお茶で内側から温め直す
「冷え対策」もまた、40代からのセルフケアの大切な一歩です。

深呼吸と白湯だけでも十分に整う
忙しい日々のなかでも、「白湯を飲む」「深呼吸をする」。
この2つだけなら、無理なく今日から始められます。
どちらも特別な準備は不要で、体の内側からめぐりを整え、自律神経にやさしく働きかけてくれる習慣です。
たとえば――
・朝と夜に、コップ1杯の白湯で体を温め直す
・1日3回、1分だけでも深く呼吸する時間をとる
ほんのわずかな時間ですが、続けていくと「なんとなく不調」が和らぎ、心と体が少しずつ軽くなっていくのを感じられるはずです。
がんばらなくていい。
体の声に耳を傾けながら、自分に合った整え方を見つけていきましょう
だるさに振り回されない、整った一日を。
✅ この時期のだるさは、「湿気疲れ」や「呼吸の浅さ」が原因になりやすい
✅ 常温の水や白湯を、“少しずつ・こまめに”補給するのが巡りを整えるコツ
✅ 鼻から吸って口から吐く深い呼吸で、自律神経のバランスをやさしく整える
✅ 冷房や冷たい飲み物に頼りすぎず、“冷やしすぎない意識”を持つ
✅ 白湯と深呼吸だけでも、体と心の調子がじんわりと整っていく
「なんとなく調子が悪い」そんな時期こそ、無理せず小さなケアを重ねることが大切です。
がんばる必要はありません。
朝の白湯や1分間の深呼吸――その積み重ねが、心と体に静かな変化をもたらしてくれます。
自分にとって心地よいリズムで、“整える暮らし”を始めてみませんか?
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